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【感想】電撃文庫『幸せ二世帯同居計画 ～妖精さんのお話～』レビュー | |||||||||||
| もうすぐ12月ですね・・・・・・ さすがに一作もレビュー書かないのはアレなので、 電撃文庫の新作から『幸せ二世帯同居計画 ～妖精さんのお話～』を レビュー！
とある事情で、『ホームレス中学生』もとい『ホームレス高校生と小学生』な生活を送っていた主人公、 瀬尾(名前不明)と妹の小春(こはる)は、空き家を発見。 どうせ誰も住んでいないのならと、空き家を我が家とするが、しかし、その家は空き家などではなく、家主がちゃんと存在し、 しかも、その家主には瀬尾兄弟を『妖精さん』だと 勘違いされ・・・・・・。 と、まぁ、冒頭から主人公兄妹の住居侵入罪(バレると3年以下の懲役または10万円以下の罰金となります。絶対に止めよう！！)から始まる、 『家族』をテーマにしたこの物語は、 アニメ化もされたライトノベル、『乃木坂春香の秘密』の著者、 五十嵐雄策氏の新作です！ 乃木坂春香の方は小説版は読んだことないのですが、アニメ版をオンエアは見てました。ヒロイン乃木坂春香を能登麻美子さんが演じておられます。 ウィスパーボイスに癒されました。
で、
今回紹介する『幸せ二世帯同居計画』は、テーマは上でも書きましたが『家族』です。 瀬尾兄妹が冒頭からホームレスでついには、住居に不法侵入し、空き家であることをいい事にそこに住み着いていますが、 テーマは『家族』です。
作品自体は、作者曰く『真のデビュー作』とも言えるポジションの作品で、元々は短編作品だったそうです。 確かに、中盤過ぎくらいまで話の展開が早く、最初は一巻だけの読み切り作品かな？と思うほどでした。 そして中盤を過ぎてからは短編を長編向けに軌道修正した部分があるのか、文字通り物語の裾が伸びていくような 感じがしました。 それでもテンポが悪くなったとかそういうことではなく、読み始めて一気にラストまで読んでしまいました。 全体的に四人の日常と主人公と莉緒のつかず離れずな、読んでる方はニヤニヤが出て気持ち悪い顔になってしまうような 展開がてんこ盛りな話です。シリアスもありますが、幸せいっぱいの頂点から奈落の底に叩き落されるような鬱展開ではなく、 物語の緩急をつける程度のシリアス度合いなので、シリアスは嫌いという人でも、これくらいなら(当社比)だ丈夫ではないかと思います。 むしろシリアスがないと、つまらなくなります・・・・・・
ちょっと爽やか系の甘すぎないあっさり目の作品をお望みの方に読んでみていただきたいです。
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